歩行に不安や心配のある方に広く利用されているのが「歩行補助杖」です。杖を持つことで室内や屋外の移動が自分でできるようになると、心身ともに積極性が生まれ、明るくなるだけでなく、歩く機能や身体機能の維持につながりますね。
そのなかでも「4点杖」を代表する、通常の杖・ステッキより高い安定感と強度を持つ商品も多く「手すり」のイメージで使える「多点杖」「多脚杖」は、ご自宅や屋内での使用が中心となる方、介護用の杖として人気があります。
4点杖や多点杖・多脚杖の特徴としては、1つの持ち手に脚や先ゴムが3~4本に分かれているなどして接地面積が広く、安定していることがあげられます。倒れにくいので、立ち上がり動作の補助や、立つ姿勢の悪い方・バランスの取りにくい方の補助に適しています。
なかには、福祉用具として介護保険が適用される商品もあり、非課税で購入できるだけでなく、介護事業者より一部費用の負担でレンタルする事も可能です。
また、脳卒中後の片麻痺や変形性股関節症の歩行訓練・リハビリ、リュウマチなどの患者さんが使用されていることもあります。
ちなみに先端の接地点(先ゴム)が複数の杖が「多点杖」、さらに脚が蜘蛛のように枝分かれしているのを「多脚杖」と表記している商品が多いようです。
「4点杖」は接地点(先ゴム)が4つの「多点杖」です。
《室内・屋内での使用におすすめ》ソフトグリップカーボン4点杖+
◆多脚杖の4点杖
床に接地する基底面が広いので高い安定感と、柔らかくて握り心地の良いソフトグリップが特徴。カーボンを使用しているため、とても軽い。お部屋間の移動時にも体への負担がかかりづらいタイプ。安定感の分、脚部が大きくなるので室内での使用がおすすめ。介護保険適応品(TAISコード:01436-000002)
《屋内・屋外兼用》かる楽4点杖360スマートガード付
◆多点杖の4点杖
4点の先ゴムがあるベース部が360度可動し、歩く際に床へしっかり接地する機構が人気の4点杖。可動機構により傾斜路面にも適応できるため屋外でも安心して使用が可能です。柔らかくて握り心地の良いソフトグリップを搭載。カーボンを使用しているため、とても軽く、お部屋間の移動時にも体への負担がかかりづらいタイプ。介護保険適応品(TAISコード:01436-000003)
使用用途や場所にあわせた杖・ステッキを使用しましょう!
用途に合う杖にお悩みの方は、お近くのケアマネージャー、販売店、かかりつけの医師にぜひ1度ご相談ください。
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