ある日、会社に一本の電話がかかってきました。
「ウォーキングポールを使って歩くようになってから、お父さんがとても元気になった。
顔色がよくなって、病院のお医者さんも驚いている。とても嬉しい。ありがとう。」
その連絡を受け、Sさんに会いに行きました。
Sさんは 11年前、66歳のときに心筋梗塞で倒れたそうです。
その後 病気で入院して以来、ほとんど寝たきりの生活になっていました。
当時、4つ足の杖(写真左)でわずかに室内を歩いていたところ、
息子さんからウォーキングポール・レビータを勧められて使用を開始されました。
おうちの中でお風呂やトイレに移動する時や、病院に行かれるときにウォーキングポールを使用されています。
「ウォーキングポールを使い始めてから1週間程度で背筋が伸び、 真直ぐ立って歩けるようになった。
使用から1ヶ月ほどで全体的に回復し、他人が見て分かるほど元気になった。」
通院していた病院の担当医師やヘルパーの方も回復ぶりに驚いているということでした。
ご家族も大変喜び、会社が近かったのでお電話下さったのでした。
「軽くて持ちやすいし、2本あるので両側から支えられて良い。
ちょっと支えがあればどんどん歩けるので、歩き出す助けになった。
滑る感じもなく、重宝している。」
Sさんは、ポールを持つと左右のバランスがとれて 姿勢がよくなっているのがわかります。
Sさんに会いに行くまでは、「ウォーキングポール」はウォーキングのためのポールでした。
普段から元気な人が、痩せるため、より効率的に運動するための道具でした。
しかしそれだけではなく、
足腰・お身体に不安のある方が安心して使える杖が必要なこと、
体重を4つ足のように支えて転倒を予防しながら安全に歩ける杖、
その必要性が実感でき、「あんしん2本杖」開発へとつながっていきました。
リハビリの現場で、安全を確保しながら歩ける杖として。
ご年配の方が、外へ出るきっかけになる杖として。
ポールウォークと異なる形状、
ご年配の方でも簡単にできる長さ調節。
それらを考えてできたのが「あんしん2本杖」です。
2本の杖を持って、立ち上がって歩く。
あんしん2本杖は、多くの方々に歩く喜びを実感していただける手助けが少しできたのではないかと、考えています。
それまで世の中に無かった新しい商品を生み出したことで、少しだけ社会貢献できたのではないかな、と。
お客様相談室にいると、いろいろなご意見を頂きます。
ご意見ご指摘を大切に、商品やサービスの改善に生かしていきたいと思います。