“カチッ・・カチッ・・カチッ・・”
あ、おばあちゃん近づいて来たかな?
なんてことはないでしょうか?
杖を使い始めた時にはしなかったカチカチ音
しばらく使っていたら、なんだか音が鳴るようになってしまった。
もしかして不良品だった?
でも今更返せないし、修理なんてできるのかな?
と、お悩みの皆さん
もしかしたら修理すらいらないかもしれません!
実は、このカチカチ音の原因は「ガタ止めナットの緩み」です。
ガタ止めナットの締めが緩くなり、ガタついてしまっているのです。もしくは完全に緩まり、先ゴムのある下の方まで落ちてしまっているかもしれません。
お心当たりのある方は杖を確認してみてくださいね。
もちろん、修理もしくは交換が必要な場合もあるので、お近くの店舗もしくはメーカーにご相談くださいませ。
ガタ止めナットはその名の通り、杖の上の段と下の段のガタつきを止めるパーツです。
仮にガタついている状態を放置して使い続けると、製品寿命が短くなってしまう可能性があります。
というのも、ガタ止めナットが緩んでいる状態というのは、ボタンと高さ調整穴が杖を着くたびに接触してしまう状態だからです。
こうなると、1日3,000歩 歩く方がいらっしゃったとして、
1ヶ月で93,000回、半年558,000回、1年で1,095,000回と杖を着く可能性があります。
「雨垂れ石を穿つ」ということわざは
どんなに小さな力でも、根気よく続けていればいつか大きな成果が得られるということですが、ガタ止めナットの緩み放置の場合は、悪い方向に働いてしまいます。
というのも、杖に使われている素材の多くはアルミニウムです。
いくら金属とはいえ、何万回、何十万回と、継続的に荷重がかかると、穴はボタンに押され、ボタン穴が広がってしまうのです。
ご使用者様の歩行能力、使用環境等にもよるので一概には言えないのですが、
より長く使っていただくためにも、ガタ止めナットがしっかり締まっていることを定期的にチェックしてみてくださいね(^_^)
上記でカチカチ音の原因は「ガタ止めナットの緩み」とお伝えいたしましたが、
歩行杖には、その原因となるガタ止めナットが、そもそもついていない商品がございます。
それはシナノの伸縮杖シリーズです。(一部例外有)
実は、シナノの伸縮杖には、ガタ止めナットの代わりに「プロテクター」が使われています。
「このプロテクターだけでガタ付きが出ないのか?」と、ご質問をいただくこともございますが、
ここのパーツが原因で音が鳴るという事例は、限りなくゼロに近いです。
<実現できる3つ理由>
・上段と下段のアルミシャフトの交差(太さの違い)が非常に小さい
・上段をプロテクターで締め(抑え)ている
・下段をシャフト上部に取り付けたバネで外側に広げている
ということで、シャフトの大きさの違いが非常に小さいことから、
プロテクターだけでしっかりと上段下段が止まり、ガタ止めナットがいらないのです。
これも各パーツ、精密な設計をしている日本製だからこそ、出来る仕様なんです。
一部の商品では、デザイン面や素材の違いから、ガタ止めナットにしている商品もございます。
ぜひ、シナノのホームページで見てみてください(^_^)
皆さんに素敵な杖との出会いがありますように!