腰痛は腰部に発生する痛みや不快感の全般を指します。多くの人が腰痛に悩まされ、その影響は日常生活や仕事に大きな支障をきたすことも。日常生活での腰痛対策の重要性は高く、適切なケアを行うことで痛みや症状の改善が期待できます。腰痛の原因と対策を考え、対策に取り組みましょう。
立った姿や座った際の姿勢を指摘されたことはありませんか?
正しい姿勢の保持は腰痛対策において非常に重要です。簡単な3ステップをご紹介しますので意識してみましょう。
1 顎を引く
視界は正面に向けたまま、顎を引きます。
すこし、胸を前に出すような形になります。
2 肩の力を抜く
力をかけず、肩を重力にそっておろしましょう。
一度肩にぐっと力を入れて、そこから脱力してみると感覚が掴みやすいですよ。
3 胸を張る
胸を前方に張るイメージを持ちましょう。
頭や顎、肩まで前に出ないように気を付けましょう。
この3ステップを意識するだけでも、姿勢の改善にとても有効です。
デスクワークが多い方は、腰にクッションを使ったりすることもおすすめですが、腰に負荷をかけづらい座り方も後述しますのでぜひお試しくだし。まずはすぐにできること、気軽に始められることから正しい姿勢の保持、腰への負担軽減を目指しましょう。
適切な運動とストレッチは腰痛対策において欠かせません。おすすめしたい運動は「ウォーキング」に上半身の動きもプラスできる「ポールウォーキング」。
手軽にできる全身運動だから脚や腰の周りの筋力強化はもちろん、膝や腰への負荷を軽減する効果も期待できます。
ポールウォーキングってなに?
両手に専用のポールを持っておこなうウォーキングです。
専用ポールの多くが、自分の身長に長さを調節し、正しい姿勢で使えるようになっています。
使い方も簡単。
長さを合わせたら両手に持って、視線は前に、力を抜いて歩くだけ。
詳しくはこちらの記事もご覧ください。
日常生活の中での腰痛原因を把握し、負荷を減らすための生活習慣の改善アイデアも大切です。
腰痛を感じやすい2つのシーンで、すぐに実践できる方法をご紹介します。
シーン1:重い物を持つとき
腕の力で無理やり持ち上げてしまうのはNG。
目線を前に向けて腰をしっかりおろし、荷物はなるべく自分の体に近づけます。そこから膝と腰の力を使って真上にあがるイメージで立ち上がります。
これだけで全身に負荷を分散できるため、腕や腰など一箇所に負担がかかることを防ぐことができます。
シーン2:長時間のデスクワーク
浅く腰かけていたり、脚を組むなんてもってのほか。椅子への座り方がとても重要です。
まず、椅子には深く座り、背もたれに背中全体を預けないように意識します。椅子の高さは、足裏がしっかり床につき、デスク状で膝の角度が90度になるように調整。この椅子への座り方と高さ調整だけでも腰への負担を減らしていくことができます。また、適度な休憩と簡単な運動で固まった筋肉をほぐすことを心がけましょう。
このように日常生活の中での改善点を見つけて、腰への負荷を減らす習慣を身につけましょう。
日常生活で腰周りへ負荷をかけている行動があるか、見直してみましょう。その日常生活の見直しと、凝った筋肉をほぐすこと、腰痛に負けない身体づくりが腰の健康には不可欠。自分に合ったやり方を探してみましょう。