歩行が少しふらつく・立ち上がりがしんどい・・・
そんな時にお役に立つのが歩行杖ですが、ご自身の身長に合ったサイズ長でご使用できていますか?
今は、ネット通販やホームセンター、大手スーパーのドラッグ売り場・介護用品売り場、
100円均一ショップ等、あらゆるところで手軽に杖を手に入れることができるようになってきました。
一方で、ご購入時に、杖の正しい使い方や種類の違いを専門家に教えてもらう機会は減っているかもしれません。
ネット通販や専門の販売員さんがいらっしゃらないお店だと、
ご自身で杖の正しい使い方をご確認いただく必要がございます。
そうなると、ご購入後、いざ使ってみたら長さが合わない・・・
なんてこともあるかもしれません。
そこで今回は、杖の長さカットについてお話していきたいと思います。
そもそも、杖は長さカットをすることができるのか・・・?
答えは・・・「できます!」
なので「使用済みだから、返品・交換もできないし、どうしよう…」
という場合も何とかなるかもしれません!
ただ、杖の素材や長さの関係でできない場合もございますので、
その際は何卒ご了承くださいませ(ノД`)・゜・。
<アルミ製の場合>
・パイプカッターでカット
ご自身でも出来る方法だと、この方法が一番簡単ではないでしょうか。
仕組としては、円形の刃がパイプを挟み込み、そのまま回転させることでパイプを少しずつ切るという感じです。
お試しの際は、取扱い説明書をよくご覧くださいませ(^-^)
このパイプカッターも、ホームセンターやDIY用品を扱うお店、
100円ショップ、Amazonや楽天などのネットショップ等で手に入りますよ!
<木製の場合>
・のこぎりでカット
慎重に、切るラインが曲がらないように切断します。
木目に沿って切る場合は大きな刃の方で、
木目を横切るように切るときは小さな刃の方を使うと良いようです。
(詳しくは、のこぎりの使い方で検索してみてください👍)
※長年お使いの木製杖を切断する際は、
ピキーッと割れてしまう可能性もあるため、より慎重に、もしくは専門家や製造メーカーにご相談ください。
<カーボン製の場合>
・専用の切断機でカット
カーボン製の杖は、カーボン繊維が上手く切れない場合がありますので、
パイプカッターやのこぎりはおすすめできません。
製造メーカーにご相談していただくのが良いでしょう。
・杖の種類によって、切っても大丈夫な長さが決まっている場合があります!
一般的に伸縮杖の方が、切っても大丈夫な長さは長めですが、
折り畳み杖は、中のゴムやワイヤーの仕様的にあまり長くは切れません。
心配な場合は、生産メーカーにお問い合わせください。
・カットするのは、杖の下段シャフト、かつ、杖の先ゴム側です。
・カットする前には、マジック等で切りたいラインの目印をつけておくと、
まっすぐ切りやすく、切断面が曲がりにくいですよ!
杖の長さを簡単に計算する方法として、以下の計算式がよく用いられます。
身長 × 0.5 + 2~3 センチ
また、背の曲がったお年寄り、円背の方の場合は、
1、無理なく伸ばせる範囲で、軽く背を伸ばします。
2、腕を下げ、肘を曲げやすい所まで曲げます。
3、その時の手から地面までの長さが良いとされています。
上記の計算式が絶対ではありませんし、身長や腕の長さ、身体の癖は人それぞれですので、
ご使用者様が疲れにくく、使いやすい長さでお使いください(^v^)
さらに詳しい高さの合わせ方ご紹介はこちら☆
重度の円背のお年寄りや、歩行に困難が伴う場合は、
理学療法士や専門の先生にご相談ください。
今回は、杖の長さカットについてお話させていただきましたが、
実際、ご自身でカットするのはちょっと心配な方もいらっしゃるかと思います。
そんな時は、シナノや製造メーカー様にご相談ください(^-^)
また、お近くのパイプカットのサービスのあるホームセンターに持ち込み、お店の方にお願いするのもおすすめです☆
それでは、今回はこのあたりで・・・!
ご不明点、気になる点等ございましたらお気軽にお問合せくださいませ。