歩行補助杖の構造は、至ってシンプルで、「手で握るグリップ、杖本体のシャフト部分、地面につく先ゴム」ざっくりこの3つのパーツからできています。
今回お話しさせていただくのは、
杖本体のシャフト部分に付属している「ストラップ」についてです。
よくお店で見かける杖には大抵ストラップが付いていますが、実は杖のストラップは、必ずつけいないといけない、という決まりはありません。
そのため、メーカーや商品で付いているものと付いていないものがあります。
さて、実際ストラップは手に通して使うべきなのか、これはお好みです。
普段の歩行の時に、手首にストラップを通して使っていただいても良いですし、あるシーンによって、使う時と使わない時と使い分けていただいても良いかと思います。
ストラップが役に立つシーンとすると、
例えば以下のような場所での使用が便利かもしれません。
1、お会計の時
レジでお金をお支払いするときに、片手はお財布・片手はお金、となると両手がふさがってしまいたす。
そんな時、ストラップに手を通しておくとスムーズにお買い物ができるかもしれません。
2、お食事の時
特にお出かけ先でのお食事は、もしかすると杖を立てかけておく場所がないこともあるかもしれません。
テーブルに立てかけると言うことも1つの手ですが、椅子やどこか杖が置けるようなところにストラップで引っ掛けておくと、倒れる心配もなく、良いかもしれません。
※杖を忘れないようにお気をつけてください(^_^)
3、人混みの多い場所で
電車の中や、ショッピングモールなど人が密集している場所で杖を持っていると、もしかすると、杖が自分の手から離れてしまうかもしれません。少し不安な時は、ストラップに手を通して、なくさないように気をつけておくのもいいかもしれません。
例えば、電車やエレベーターなど乗車中に、自分の体だけ先に外に出て、杖が室内に取り残されてしまった場合、
ストラップに手を通した状態だと杖が残って手が引っ張られてしまい大変危険です。
そのため、万が一の事故防止にシナノのストラップは大体5キロから8キロの引っ張る力で切れるように設計しています。
黒いゴムリングのストラップの場合
完全にゴムが伸びきった後にパチンとゴムが切れます。
カニ環の場合
ストラップの紐が切れるのではなく、金具が伸びきってストラップと杖と手首が離れる。
標準のシンプルな茶色のストラップ
シナノの杖のなかで、一番多くの商品に使われているのがこの茶色のストラップです。
落ち着いたシンプルな色なので、どんな色の杖にも合うかと思います。
真田紐を使った高級おしゃれストラップ
3カラーのご用意があるので、お持ちの杖に合わせてストラップも選んでみるのも楽しいかもしれませんね。
本牛革を使ったストラップ
シンプルながら本革の艶がほどよく輝き杖を引き立ててくれます。
黒いゴムがついているストラップの場合は、下記の手順で取付が可能です。
①杖の先ゴムを外す
②ストラップの黒いゴムを少し引っ張りながら、杖下から入れていく
③調節ピンなどもゴムを伸ばしながらくぐらせていく
④黒いゴムを杖のネック部分まで通せば完了☆彡
伸縮杖の場合、だいたい杖の長さが大体70cm位あるので、引っ張るのが少し大変かもしれませんが、
黒いゴムは簡単にはきれませんので思い、少し上に引っ張りながらやってみましょう。
折りたたみ杖の場合は、
高さ調節穴が開いている上段パーツと折り畳みの節がついている下段パーツを分離させ、
上段パーツ(長さ約20cm位)の下からくぐらせると、黒いゴムをくぐらす距離が短くなり、より簡単です。
カニ環の場合、杖にストラップの通し穴があるので、その穴に通して箱の中にストラップをくぐり通せば取り付け完了です。
(小さな穴なので、手先の細かな作業になります。)
ストラップは手首にかけて使っていただいても良いですし、ストラップを使わなくても問題ございません。
ご使用者様の使いやすい方法で杖を使ってみてくださいね(^v^)