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ケガをきっかけに杖生活 20代歩行杖メーカー社員が実際に使ってみた感想

はじめに

突然のけがで、普段の生活に支障をきたすことがあります。

私もその一人で、ある日膝を痛めてしまい、歩くことすら大変に感じるようになりました。

そんな時、手にしたのが「歩行杖」。

普段、歩行杖を製造しているメーカーの社員として、日々その必要性を感じつつも、実際に自分が使う機会はありませんでした。

しかし、けがをきっかけに自分自身が杖を使うことになり、普段の生活がどれほど楽になるのかを実感することになりました。

今回は、杖を使ってみた体験談とともに、その感想や役立つポイントをお伝えしたいと思います!

 

けがから始まった杖生活

膝を痛めた理由は、自転車での転倒です。夜道で小さな段差に気が付かず、大転倒。気づいた時には地面に横たわっていました…(^^;)

受け身もとれなかったので、全身の各所を打撲+膝を少々縫い、医師からしばらく安静にし、膝を曲げないようにと伝えられました。

いつものように歩けないもどかしさと、歩くたびに走る痛みで、極力歩きたくない気持ちでしたが、

ふと「杖を使えばよいのでは!?」と気づき、私の杖生活が始まりました。

日頃、お客様から「杖を使うようになって楽になった」というお客様の声をいただきますが、

自分自身で実感したことはなかったので、「これは貴重な経験になるかも!」と落ち込んでいた気持ちから、少しワクワク気分に変わりました。

実際に杖を使って感じた「杖のメリット」

「楽!!」

実際に杖を使ってみると、驚くほど歩きやすくなりました。特に感じたのは、次の3つのポイントです。

  • 杖に頼れる安心感、痛みの軽減
    私の場合は、左膝が重症で、歩行は右脚でかばっている状態でした。
    それが、杖を持つと、体重を支える支点が増えたため、グッと楽に歩けるようになりました。
    思わず「え!めっちゃ楽!」と言ってしまったほどに(笑)
    右脚以外に、体重を支えられるモノがあると、心理的にも、身体的にも安心で、“力み”も抜けました。

  • 歩行が安定し、行動範囲が広がる
    ケガをした当初は「動くのが怖い・絶対転びたくない」と思い、行動が慎重になっていましたが、
    杖を使うと安定感が増して、自信を持って歩けるようになりました。
    予定していた外出(電車移動→歩き→電車移動)も、延期せずに出かけられたのは杖のおかげでした。

 

  • ファッションアイテムにもなる
    私が選んだのは、ルドベキアという黄色のお花がデザインされた真っ黄色の伸縮杖です。
    普段の洋服は、黒・白・スモーキー系の色が多いので、まさか“自分が真っ黄色”を選ぶとはあまり想像していなかったのですが、
    いざ持ってみると、「合うかも…!可愛いかも…!黄色ありかも~!!」と、テンションが上がりました。
    杖は支えるためだけの道具ではなく、「ファッションの一部として楽しめる」そう強く感じました。

実際に杖を使って感じた「杖のデメリット」

個人的に感じた、デメリット・気になるところは、次の3つのポイントです。

  • 周囲の視線が気になる
    若年層で杖を持っていることは、高齢者と比べて珍しいからか、
    電車でも、歩道でも、施設内でも、周囲から見られている感覚がありました。

  • 長時間使用すると手が疲れる
    今回、仕様していた杖は、グリップがアクリル製でした。
    そのため、見た目は綺麗なマーブル模様ですが、手触りがツルツルで固い。
    1日、杖に頼り切っていると、手のひらがだんだん痛くなり、疲れを感じました。

 

  • 荷物になる
    ちょっとした移動や席に着くとき、杖も一緒に移動するので、
    荷物に感じることがありました。
    (患部の状態が良くなると、杖を忘れてしまいそうに…(笑) )
    また、片手に杖、もう片方に荷物となると、両手が一時ふさがるので
    万が一、転んだら怖いな、と思いました。

 

 

「杖のデメリット」に関する解決策のご提案

杖メーカー社員として、上記で挙げた3項目の解決策をお伝えいたします(^v^)/

・周囲の視線が気になる 
➡ご自身のお気に入りの杖を使い、むしろ、私の杖見て~!くらいの前向きな気持ちで
お出かけするのがおすすめです!
(その時の心境や性格によって難しいこともあるかと思いますが…)

杖をただの「歩行補助の道具」ではなく、
「気分を上げるアイテム」としてお出かけしてみてはいかがでしょうか(^^♪

また、実際には、周りの人はそれほど深く気にしていないことが多いです。
「何かのケガかな?」「おしゃれな杖だな」くらいにしか思われていないことも。
「人は意外と自分のことを気にしていない」と考えるだけでも、気持ちが楽になりますよ(^-^)

 

シナノのグランドカイノスドンナをご購入いただいたお客様からは
⇩こんな口コミをいただいています!

娘様→お母様へ杖をプレゼントされたお客様より

「離れて暮らしている母が杖が欲しいというのでプレゼントしようと探していたら、
私が昔使っていたスキーのストックのメーカーの杖なら安心だと思い購入しました。
デザインも年寄り臭くなくてとっても素敵で、自分でも持ちたいと思うほどでした。
母もとても気に入り、外出先で杖を褒められたり、どこで購入したか聞かれると言っています。
悪かった点は、杖を見せびらかしたくてやたら外出が増え、
余計な物をついつい買ってきてしまう事位しか思いつきません。」

 

・長時間使用すると手が疲れる
➡グリップが柔らかいモノや滑りにくいモノを選ぶと、手のひらにかかる負担が軽減されます!

今は、グリップがふわふわの発泡ゴムで覆われている杖や
手のひらが当たる部分にぷにぷにのゲルが内蔵されている杖があります。

 

 

杖に頼るということは、手のひらに荷重がかかるということですので、
その負担が和らぐ商品はシナノの杖の中でも特に人気です♪

 

・荷物になる
➡荷物に感じるシーンごとで、おすすめ対処法が異なります。
いくつかご紹介いたしますので、参考になれば幸いです。

①ストラップを使う
→ほとんどの杖にはストラップがついています。
ストラップに手首を通して使うと、パッと手を離しても、
杖がぶら下がった状態になるので、手が自由で、不便を感じにくいかと思います。
また、どこかに立てかけて、そのまま置いてきてしまう可能性も減りますので、
杖の置き忘れ対策にも良いかもしれません。

②自立しやすい杖を使う
→杖フックが無い場所でも杖自体が自立しやすいので、ご自身の近くに杖を置くことができます。
購入時は、普通のT字杖をご購入されていたとしても、別売りの多点先ゴムを装着すると、
自立しやすい杖に早変わり!

 

また、最初から足が分かれた「多点杖」を購入するのも選択肢の一つかもしれません。

やわらGEL4点杖

軽さと安定感を両立させることに成功した最先端の4点杖。握りの部分にゲルが入っているため手の負担を軽減してくれます。

ただ、多点杖は、多点先ゴムを装着した杖よりも安定感があり、自立面ではオススメですが、
杖本体が大きくなるので、荷物になるという面では、むしろ荷物が大きくなってしまいますので、
ご使用状況や身体状況に応じてご検討ください。

 

③折り畳み杖を使う

→使わないときはバッグ等に入れて、収納できるため、手回りがスッキリします。
 折り畳み杖専用の収納ケースもご用意がありますので、
清潔に収納することができます。

 

 おわりに:杖は年齢に関係なく、誰にとっても心強いサポーター

今回、自分が杖を使ったことで、「杖は頼るものではなく、自分を支えてくれる相棒」だと感じました。

杖があることで、安心して歩ける。

無理をせず、自分らしく行動できる。

実際に使ってみて、その心強さと安心感を実感しています。

同じようにお悩みの方のヒントになれば幸いです。

 

その他、商品について、ご不明点や気になる点がございましたら、シナノお客様相談室 までお気軽にご連絡くださいませ。

お電話(0267-67-3324)・シナノ公式LINE・メールでご相談をお受けしております(^v^)

 

投稿者プロフィール

Niitsu
Niitsu
シナノ歴6年目に突入、営業部にいつと申します!
初めて杖に触れたのは入社直前、知らない・わからないことばかりでしたが、徐々に詳しくなってきました。
皆さんのお悩み・お困りごとが解決できるような“相談窓口”になれたら嬉しいです😊

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