杖は「歩けなくなった人のもの」ではありません。
「まだ杖はいらない」と思っていても、歩行に不安を感じる瞬間は誰にでも訪れます。
実は杖は、歩けなくなってから使うものではなく、転倒予防や膝・腰への負担軽減のために早めに取り入れることで、日常の安心を支えるパートナーになります。

杖の効果を最大限に引き出すには、自分に合った高さと持ち方が重要です。
いくつか高さの決め方には方法がありますが・・・
【SGマーク基準書では】
杖の先を同側の足先の前方20センチにおき、肘を30~40度(もっとも自然な角度)に屈曲した位置で、杖の長さを決めるように勧めています。
<杖が長すぎると?>
➡杖に体重をかけることができないため、杖本来の役割を果たすことができません。
<杖が短すぎると?>
➡前かがみになり重心が安定せず、大変危険です。

【背の曲がった方に合った杖の長さ】
・無理のない範囲で、軽く背を伸ばします。
・腕を下げ、肘を曲げやすい所まで曲げます。
・その時の手から地面までの高さ。
この長さが杖の適正な長さとされています。
こちらを基準に、ご本人が疲れず、使いやすいと感じる長さで杖をお選びください。

※重度の円背の方や歩行に困難が伴う場合は、理学療法士や専門の先生にご相談のうえ、杖をお選びください。




杖といっても、種類が多く悩むポイントが多いかと思います。
そんな方は、こちらの記事もご覧ください。
本記事では、杖本体についているパーツへのこだわりをご紹介いたします。



こうしたサインが出たら、杖を検討するタイミングです。
早めに取り入れることで、外出の楽しみや自立した生活を長く続けられます。
「杖 メンテナンス」は安全性を保つために欠かせません。
先ゴムの摩耗やグリップの劣化は、滑りやすさや握りにくさにつながります。
定期的な点検と交換を心がけましょう。
修理や交換のご相談はこちら


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