杖やステッキの選び方、使い方、歩き方などなど、お役立ち情報が満載。

杖は歩けなくなる前に!導入のタイミングと選び方のコツ

杖は「歩けなくなった人のもの」ではありません。

「まだ杖はいらない」と思っていても、歩行に不安を感じる瞬間は誰にでも訪れます。
実は杖は、歩けなくなってから使うものではなく、転倒予防や膝・腰への負担軽減のために早めに取り入れることで、日常の安心を支えるパートナーになります。


杖を使うメリットと安全性

  • 転倒リスクの低減
    杖を使うことで、バランスを崩したときに支えが生まれ、転倒の危険を減らせます。
    特に高齢者や膝・腰に不安がある方にとって、杖は「安全な歩行」を実現する重要なアイテムです。
  • 膝や腰への負担軽減
    歩行時に体重を分散できるため、関節への負担が軽くなり、長距離歩行も楽になります。
    これは、旅行など、外出の楽しみを長く続けるために欠かせないポイントです。

杖の選び方と高さ調整のポイント

杖の効果を最大限に引き出すには、自分に合った高さと持ち方が重要です。

  • 高さの目安

    いくつか高さの決め方には方法がありますが・・・

    【SGマーク基準書では】
    杖の先を同側の足先の前方20センチにおき、肘を30~40度(もっとも自然な角度)に屈曲した位置で、杖の長さを決めるように勧めています。
    <杖が長すぎると?>
    ➡杖に体重をかけることができないため、杖本来の役割を果たすことができません。
    <杖が短すぎると?>
    ➡前かがみになり重心が安定せず、大変危険です。

    身長に合った杖の長さ

    【身長での合わせ方】
    身長÷2+3cmが杖選びの参考値となります。
    +3cmは、靴底の厚さになりますので、よく履く靴を履いた状態で身長で計算してください。
    体格など個人差があるため、実際に歩いてみて使いやすい杖の長さをお選びください。 

    【背の曲がった方に合った杖の長さ】
    ・無理のない範囲で、軽く背を伸ばします。
    ・腕を下げ、肘を曲げやすい所まで曲げます。
    ・その時の手から地面までの高さ。

    この長さが杖の適正な長さとされています。
    こちらを基準に、ご本人が疲れず、使いやすいと感じる長さで杖をお選びください。

    背の曲がった方に合った杖の長さ

    ※重度の円背の方や歩行に困難が伴う場合は、理学療法士や専門の先生にご相談のうえ、杖をお選びください。

  • 持つ手
    杖は痛む足(不自由な足)と反対側の手で持ちます
    これは、杖をつくことで痛い足への負担を軽減し、体を支えるためで、例えば右足が痛ければ左手で持つのが基本です。
    利き手とは違うので慣れが必要ですが、安定した歩行と負担軽減のために非常に重要です。
  • 歩行のリズム
    「杖 → 痛い脚 → 健康な脚」の順で進めると、安定感が増します。
    慣れるまでは意識して練習しましょう。




杖パーツのこだわり

杖といっても、種類が多く悩むポイントが多いかと思います。
そんな方は、こちらの記事もご覧ください。

\ シニア・ご高齢者のための / 初めての杖の選び方

本記事では、杖本体についているパーツへのこだわりをご紹介いたします。

  • 滑りにくい安全先ゴム
    雨の日や滑りやすい路面でもしっかりグリップし、転倒リスクを軽減します。

    乾いた路面で上の試験を行うと、通常の先ゴムも滑りにくい安全先ゴムも、
    製品安全協会が定める安全基準を上回る数値ですが、
    水中試験では、通常の先ゴムは約0.1kgの力で引っ張ると簡単に滑ってしまうのに対し、
    滑りにくい安全先ゴムは約0.45kgと安全基準を満たした約4倍の滑りにくさを発揮しています。つまり、雨や雪の日でもお出かけされる方にはコチラの先ゴムがオススメです。
    雨が降ったらお出かけしないとしても、水たまりや駅、スーパーの入り口は濡れていることもありますので、注意が必要です。
  • 握りやすいグリップ形状
    杖と手は唯一振れるパーツになりますので、シナノの歩行杖はどのグリップも形状にこだわっています。
    手にフィットする設計×長時間の使用でも疲れにくい。手の痛みを防ぐための工夫が詰まっています。

 


杖 導入のタイミングは「不安を感じる前」に

  • 転びそうになったことがある
  • 長距離歩行で疲れやすくなった
  • 家族から「歩き方が不安定」と言われた

こうしたサインが出たら、杖を検討するタイミングです。
早めに取り入れることで、外出の楽しみや自立した生活を長く続けられます。


杖のメンテナンスも忘れずに

「杖 メンテナンス」は安全性を保つために欠かせません。
先ゴムの摩耗やグリップの劣化は、滑りやすさや握りにくさにつながります。
定期的な点検と交換を心がけましょう。

杖の故障や部品の破損、こんなときどうする?

 


まとめとご案内

  • 杖は歩けなくなる前に導入することで、安心と安全を確保できます。
  • シナノの杖は、滑りにくい先ゴムや握りやすいグリップで安全性抜群。
  • 適切な使い方とタイミングで、杖はあなたの自由を広げます。

修理や交換のご相談はこちら

投稿者プロフィール

Niitsu
Niitsu
シナノ歴6年目に突入、営業部にいつと申します!
初めて杖に触れたのは入社直前、知らない・わからないことばかりでしたが、徐々に詳しくなってきました。
皆さんのお悩み・お困りごとが解決できるような“相談窓口”になれたら嬉しいです😊

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