在宅介護での高齢者の歩行補助についてご紹介いたします!
室内での歩行補助、転倒予防策の選択肢としては「手すり」「車いす」「歩行器」「つえ」が一般的。
ある程度の歩行能力がある方や、歩行能力が落ちてきたご家族では「手すり」がまず思い浮かぶのではないでしょうか。
いざ介護が必要になったとき、「うちの家でも後から工事して手すりを付けられるの?」と疑問に思われる方は多いようです。
実際には建築時にバリアフリーが設計に入っていない住宅では、後から手すり等の住宅改修が難しいケースがあります。
「手すりをつけてしまうと開かない扉がある」
「手すりで廊下が狭くなり、車いすで通れない」
「壁が砂壁で崩れやすい」
「経済的な負担を避けたい」
「賃貸住宅で手すりの取り付けの工事ができない」
また、お座敷やお勝手、キッチン等での移動時に、壁から距離があるなど手をつける場所が無い場所も悩みの種になりますね。
そんなバリアフリーを目的とした住宅改修リフォームをすることができない場合におすすめなのが、福祉用具の設置型手すりと多点杖や4点杖と呼ばれる介護用杖です。
どちらも購入することはもちろん、福祉用具として認定されている製品であれば、介護保険を利用したレンタルも可能ですので経済的な負担も軽くできることもポイント。
今回はザっと見ていただける特徴を、良い点と導入前に気をつけたいポイントに分けていくつかご紹介いたします。
工事不要で使いたい場所に設置OK
壁がなくても天井と床で固定ができる物も有り
玄関や脱衣所、お風呂やトイレなどにも◎
・安定性を求めると大きくなる
・設置するベース部分が歩行の妨げに
・設置した場所での使用に限られる
・どこでも使える
・使用者と一緒に移動しながら使える
・比較的に安価だから購入も可能
・ある程度の歩行能力が必要
・段差がある場所だと不安定に
・初めてだと歩き方がわからない方も
コンパクトで持ち運べる福祉用具の杖は、設置型の手すりが置けなくても対策に使えるのがポイント。
多点杖や4点杖は、1本杖よりも体重を支える基底面が広いから、手すりのように持ち手部分に上から荷重しても使えるのが特徴です。
ひと昔前は鉄やスチール製が多く重たかった介護用杖も、近年ではアルミやカーボンといった軽くても強度を持った製品も発売されています。
室内での使用におすすめのモデルや、
軽くてスタイリッシュなモデルも。
4点杖や多点杖の選び方はこちらの記事もご覧ください。
ご自宅はもちろん、ご利用者さんの状況やご希望にあわせて選択できると良いですね。
リハビリや在宅での使用期間が短い方、手すりでの伝い歩きが出来ている方は、選択肢として4点杖や多点杖もぜひご検討ください。