杖やステッキの選び方、使い方、歩き方などなど、お役立ち情報が満載。

杖選びのプロが教える高齢者向け杖ガイド

高齢者の生活において、杖は重要な支え。移動する際の身体的な支えになるのはもちろん、外出するための前向きな気持ちのきっかけや、お話しのタネになるなど、高齢者の心身ともに支える存在になり得ます。

安全で快適な日常生活をサポートするために不可欠な杖ですが、正しい杖の選び方や使い方を教えてくれる場、相談できる場は手近に無いことが多いですよね。

この記事では、高齢者向けの杖選びに関するポイントを生産元のメーカー視点でいくつか紹介いたします!

 

杖の選択肢 高齢者のライフスタイルに合わせて

高齢者のライフスタイルに応じて、大きく3つの種類の杖があります。

その中から主に 使用頻度、使用場所、歩行能力 で選択していくのが選びやすくておすすめです。

※画像イメージをクリックで参考製品をご覧いただけます

 

折り畳み式の杖

折り畳みタイプ:杖を常に使用しない歩ける方におすすめ

バッグに仕舞うこともできるから、外出時に便利!

たくさん歩く日や、旅行先への持ち込みなど、念のために購入して持っておく方も多いのがこのタイプ。

 

長さ調節式の杖

伸縮タイプ:日常的に杖を使用する方におすすめ

シンプルな構造で強度に優れるから、常に杖を突いて歩く方には伸縮式がおすすめです。身長や必要な長さに合わせて長さを変えて使用します。

折り畳み式に比べ、使用パーツが少ないから軽量でお値段もお求めやすい傾向に。

 

多点・多脚の杖

多点・多脚タイプ:安定性が高いから、要介護者や杖に体重をかけて歩く方におすすめ

床との接地面がコンパクトで軽量な杖から、手すり代わりに使える接地面の大きな杖まで幅広い種類があります。このタイプはさらに用途がわかれるのでケース別に解説していきます。

 

多点・多脚タイプのケース別おすすめはこちら

杖を突かなくても歩けるけど、安定感の高い杖欲しい:

大きめの先ゴムがついた軽量タイプがおすすめ

(シナノ:滑りにくい3点先ゴム装着の杖シリーズ)

先端がコンパクトな多点杖。安定感があって歩きやすいのが人気のポイント。

 

杖が無いと歩けない、要支援~軽度の介護が必要な方:

福祉・介護用品としての耐久性があり、屋内外で使えて手を放しても倒れない4点杖

(シナノ:やわらGELグリップ4点杖)

強度と安定感に優れる福祉・介護用の4点杖。先端がコンパクトだから、歩きやすく初めての4点杖にもおすすめな1本。

 

 

要介護者で室内での移動や、座った姿勢からの立ち上がりに支えが必要な方:

福祉・介護用品としての耐久性があり、接地面積が広く、高い安定性を持つ多脚杖

SOFT-Gカーボン4点杖

(シナノ:SOFT-Gカーボン4点杖)

接地面が大きいため、室内専用ですが抜群の安定感。

持って歩ける手すり感覚で安心してご使用いただけます。

 

4点杖について詳しくはこちらの記事もおすすめです

4点杖のメリット・デメリット、選び方やおすすめの4点杖をご紹介

 

一口に杖と言っても種類は様々。大は小を兼ねず、歩行能力によって歩きにくさ、使いにくさがありますのでご使用者様に必要な杖を選ぶことが大切です。

ご自身に合わない杖の使用は、転倒や怪我のリスクを高めるだけでなく、外出やお出かけの意欲を削ぐことにもなってしまいますので注意しましょう。

 

 

杖を選ぶときの注意点

杖を選ぶ際には、以下の点に注意しましょう。

 

耐久性について

製品安全協会が策定した安全基準をクリアした杖にはSGマークがついています。

製品にはもちろん、

 

取扱説明書や製品タグにも。

シールだったり、印刷されていたり表示の仕方はいくつかありますが、必ずチェックしましょう。

 

この安全基準には、「グリップに約40kgの荷重をして大きなたわみや変形がないか」などいくつかの項目があり、一定以上の品質をクリアしていることの目安と考えられます。

なお、一般的に市場で広く販売されている杖・ステッキは”歩行補助杖”と呼ばれ、杖を持たなくても歩ける方が使用することを前程に設計されています(だから40kgの荷重でOK)。

杖が無いと歩けない方、身体を預けて杖を使用する方は、通常の杖では強度が不足しますので前述した”福祉・介護用品としての4点杖”を使用しましょう。

 

生産メーカーについて

不具合や故障があった際のアフターフォローが可能か確認してみましょう。杖のアフターフォロー、修理対応として代表的な内容は下記です。

 サイズカット/シャフト交換/グリップ交換/中ゴムの交換/不良品の交換

杖によっては、後からシャフトを切って長さを短くすることも可能です。

メンテナンスしていれば複数年の使用が可能です。もしものときに対応してもらえる窓口があるか確認してみましょう。

 

交換部品について

先ゴムキャップ

杖の接地面にある”先ゴム”は定期的な交換が必要なパーツです。使用頻度の高い方なら半年~1年で交換に。交換用の先ゴムが手に入りやすいメーカーを選びましょう。

 

杖選びでの失敗を避けるための秘訣

杖を選ぶ際の失敗を避けるために、プロのアドバイスも聞いてみましょう。杖の選び方や使い方に関する情報に詳しいのは介護用品売り場の販売員さんが筆頭に。

※怪我やリハビリを目的に使用する場合は、医師や理学療法士、作業療法士さんに使用する杖の長さや歩き方を先に診てもらいましょう

 

国産の杖メーカー シナノの直営店「ステッキ工房」でもお客様にぴったりな杖を選ぶお手伝いをしています。

ご来店はもちろん、お電話でもお気軽に。

 

 

 

特に初めての杖の購入ではわからないことばかり。

皆さんがそうですので、ご遠慮なさらずお気軽にご相談ください。

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アマリ
アマリ
商品企画から直営店のサポートまで幅広く担当!集めたお客様の声で、みなさんの疑問やお悩みを解決するお手伝いができたらうれしいです。作り手の想いから杖選びのコツまでひろーくお届けします!

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