杖の長さは、一般的に次のような方法で決めることがすすめられています。
SGマーク基準では、
杖の先を同じ側の足先より約20cm前に置き、肘が30〜40度ほど曲がる長さが適切とされています。
この角度は、腕に無理な力が入らず、自然に体重を支えられる角度です。
杖を使ったときに、腕が伸びきってしまう場合は長すぎる可能性があります。
逆に、肘が大きく曲がりすぎる場合は短すぎることがあります。
正しい長さの杖を使うと、次のようなメリットがあります。
歩行時のバランスが取りやすい
体重を杖に分散できる
腕や肩への負担が少ない
姿勢が安定する
杖は歩行を支える大切な道具です。
体に合った長さに調整することで、より安心して歩くことができます。

杖の長さを簡単に求める方法として、次の計算式がよく使われています。
身長 × 0.5 + 2〜3cm
例えば
身長150cm → 約77〜78cm
身長160cm → 約82〜83cm
身長170cm → 約87〜88cm
この方法は、あくまで目安ですが、購入時の参考になります。
ただし、体格や歩き方には個人差があります。
実際に使用してみて、使いやすいと感じる長さに微調整することが大切です。
特に伸縮式の杖であれば、使用しながら調整することも可能です。
高齢の方の中には、背中が少し丸くなっている「円背」の姿勢の方もいらっしゃいます。
その場合、身長から計算した長さが合わないこともあります。
そのような場合は、次の方法で長さを測ると分かりやすいです。
無理のない範囲で軽く背筋を伸ばします
腕を自然に下げます
肘を軽く曲げて持ちやすい位置にします
手から地面までの長さを測ります

この長さが、その方にとって使いやすい杖の長さの目安になります。
姿勢に合わせて杖の長さを決めることで、より自然で安定した歩行ができます。
重度の円背のお年寄りや、歩行に困難が伴う場合は、
理学療法士や専門の先生にご相談ください。
杖の長さが合っていない場合、次のような問題が起こることがあります。
杖が長すぎる場合
肩が上がりやすい
腕に力が入りやすい
歩きづらい
杖が短すぎる場合
前かがみになりやすい
腰や背中に負担がかかる
体のバランスが取りにくい
このような状態が続くと、かえって体に負担がかかることがあります。
杖は「支えるための道具」ですので、体に無理のない長さで使うことが大切です。

重度の円背の方や、歩行に不安がある方は、
理学療法士や医療・介護の専門家に相談することをおすすめします。
専門家に確認してもらうことで、
その方の歩行状態に合った杖の長さや使い方を知ることができます。

杖は、毎日の歩行を支えてくれる大切な道具です。
体に合った長さを選ぶことで、歩きやすさや安心感は大きく変わります。
ご自身に合った長さに調整して、
杖を上手に活用しながら、快適な歩行を続けてください。

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